日記/メカ・ぺかーっと晴れ・時代祭・自動筆記

 

十月某日/

 京都国際映画祭のイベントで市役所前のライブパフォーマンスを見た。びっくりどっきりメカが火を吹いたり音を鳴らしたりしていた。

 

十月某日/

 卵を買いに外に出たらとても天気が良くて、ミュージカルとかであるような、一日のはじまりになんてすてきな朝! って感じに歌い出すやつの気持ちがわかる~となった。雨もべつにきらいじゃないけど、気圧とかの関係でなんか調子悪くなるみたい。

 昔はお話の中に出てくる雨の日が好きって言う登場人物みたいなのに憧れる気持ちがあって、自分もそう思い込もうとしてたことがあったけど(恥ずかしい過去)、やっぱり晴れのほうが便利だ。

 でもあんまりぺかーっと晴れられてもなんか責められるような気持ちになることもある。これ結局その日の気分次第なのでは。お天気だ。気分次第といっても、同じように低調な気分のときに同じような快晴がやってきても気持ちが上向くこともあれば下向くこともあるし。知らん。やめやめ。

 とにかくいい天気だったのであったかいお茶と本を持って近所公園に行った。しばらく読んで、疲れてからはぶらぶらして松ぼっくりと落ち葉を拾う。紅葉の季節はまだ本格的には始まってないんだけど、落ちている葉は本当に真っ赤に染まっていてすごい。黄色とグラデーションになってるやつもいい。

 調子に乗っておもち屋さんで栗餅を買って帰った。栗餅が大好きで、毎年楽しみにしている。とくにこのお店のは栗がごろっと入ってまるっと包んで、という感じでとてもおいしい。

 いつでも思い立ったときに栗餅を食べられたらいいな、と思う。

 

十月某日/

 時代祭の行列を見る。小雨が降っていたけど、すぐ近所を通るのでスーパーに行きがてらちょろっと見に行った。沿道のコンビニはとても忙しそうだった。

 けっこう立派な扮装だし人も大勢のたいそうな行列なんだけど、雰囲気はどこかゆるい。たぶん見た場所が道程の終盤で、雨だしだいぶくたびれていたというのもあるんだろう。高校生くらいの男の子とかもいて、母親の買い物に付き合わされて疲労のあまり顔面から感情が消失したみたいな顔をしていた。維新志士の格好で銃剣とか持ってたし重かろうな。

 全体的に列の人も無言でザッザッと歩くというわけではなく、隣の人と雑談しながら話していたり、しんどいけどもうひと息やしがんばろと声をかけ合っていたり、ひたすら「足が痛い……」とつぶやきながらなぜか満面の笑顔で歩いているおじいさんがいたり。

 長い列だし、このくらいゆるい方が見ていても楽というかリラックスして楽しめる。

 安土桃山時代のところ、信長上洛の列はあるのに豊臣家は牛車がちょろっとあるだけ。どうせなら聚楽第行幸を模したらいいのに。信長のほうを御馬揃えにしたら秀吉がかぶらなくて済むし(御馬揃えのとき秀吉は中国地方にいて欠席だったため)。中世婦人列で淀の方がぽつんと歩いてるのがなんだか寂しかった。

 

十月某日/

 日記、基本的には思いついたことをだらだら推敲もせず書いているから冗長になる。でも直すほどでもないなというか何のために体裁を整えるんだという気持ちになるし。こういうの書いてる頭の中の川を流れていく水を文字に移し替えている感じなのでおーっとこれはうそだカッコつけている。とにかく気持ち的には自動筆記。

 それでもいちおうこれは書かんとこと思うこともある。べつに書いたらまずいとかそういうわけではなく、なんか文章にするために気持ちを加工するというかうそついたりすることになるなと直感が働くのでやーめってなる感じ。あとはめんどくさくなるから? 思い出すという行為をわざわざ改まってしたくないとか。記憶の自発性のみに任せる? 怠惰。この話しなきゃだめかな(そんなことないですよ)。

 気持ちを加工するのは悪いことじゃなくて、それによって自分の思考を整理するとかいろいろそういうのあると思う。でもこういう日記に関しては、そういうためになることよいことをしたいわけじゃなく、ただ背中がかゆいからかくとかそういうことなので。

 まだ言葉が足りないと思いつつでもなんかこれすごい飽きてきたので終わり。お茶飲みたい。

 ウォウ~(気持ちを落ち着ける言葉)。