日記/それだけで全部・むき出しの人生・なんでみんなちゃんと・ブスって槍で

 

11月某日/

 関西文化の日ということで京都国際マンガミュージアム京都文化博物館に行く。関西文化の日というのは近畿各府県の文化施設の入場料がおおむね無料になる日です(美術館とかは特別展だけ有料で常設展は無料、みたいになることが多い)。

 京都国際マンガミュージアムはちょうど京都市営地下鉄のキャラクター(太秦萌さんとか)のパネル展示がやっていた。今みたいに垢抜けた感じにリファインされる前から地下鉄ポスターでなんや職場の人の家族が描きましたって感じで味わい深いなと気になっていたキャラクターだったので、今わりと人気ある感じなのが感慨深い。ていうかふつうにかわいいし。松賀咲さんかわいいですよね。

 マンガミュージアムでは青池保子原画展もやっていて、波濤の塗りとかがすごかった。あと衣装の金糸の縫い目とか。ほえーって感じにずーっと眺めてしまう。だいぶ前に歴女って言葉が話題になってたけど、そもそも歴史物って昔から女性人気あるジャンルやんな。軽く歴史系の漫画サイトとかググってみても一次史料ばりばり読んでる女性作者とかわんさか出てくるし。近頃は近代デジタルライブラリーとかでいろいろ見られて便利っぽい。

 あとガイマン賞2014投票受付中ということで去年の10月から今年の9月末までに発売された翻訳海外漫画が全部揃ってて嬉しかった。『マイリトルポニー:ポニーテールズ』もある! ほかにも『かわいい闇』とか、こっちはガイマン賞ノミネートじゃないけど『ベルセポリス』とかもあってよかった。

 京都文化博物館のほうはいかにも箱物って感じだけど旧日本銀行京都支店の建物(別館)がすてきすぎて、もうそれだけで全部オケオケオッケーって感じがしてしまった。一応言っておくとやってた源氏絵の展示とかもおもしろかったです。

 マンガミュージアムも元は小学校だった建物がすてきな感じす。

 

11月某日/

 今年のプロ野球戦力外通告選手の顔ぶれを見てうおお……と思ってしまう(たぶん毎回思ってる)。名前挙げてたらキリないけど、まだ見たいと思う選手がたくさんいる。

 10年くらい前からプロ野球のトライアウトの注目度が上がった気がする。たぶんテレビのドキュメンタリーで扱われるようになったのが大きいと思う。自分も興味ある題材だけど、でもなんかこうそれってむき出しの人生じゃんて思うから(そもそもプロスポーツって大なり小なりそういう部分があるものとは思うけど)、あんまり好奇心丸出しで見られないという気分になる。罪悪感というかなんというか。でもそう思うこと自体がかえってよくないとかそういうことにもなりそうで。

 去年戦力外になった元巨人・オリックス鴨志田貴司投手は野球やめてしまったのかな。情報全然なくて去年からずっと気になっている。

 

11月某日/

 図書館で書庫から本を出してもらうときに渡す紙に名前を書き忘れて、職員さんの前で慌てて書く。急いで書いたから汚い字になる。字を書くたびになんでこんなに字が下手なんだろうってすごく嫌になる。

 小学生くらいのころはそこそこ字が上手と言われていたんだけど、その「(小学生にしては)字が上手」というレベルのまま進歩なしに大人になってしまった。ていうかそのころより退化してるおそれすらある。ウウ。

 あとメモ帳とかに走り書きするのがすごく苦手でめちゃ汚い字になる。だってまず態勢に無理があるやんか。立って片手でメモ帳持って書くとか。なんでみんなちゃんと書けるんだ。いつでもゆっくり書きたいぞ。

 

11月某日/

 ねずみに台所の石鹸をかじられる。以前使った殺鼠剤あんまり効いてる感じしなかったし、悩ましい。古い建物で床下スッカスカなので外から入り放題だし、天井裏を走り回る音めちゃ聞こえるし。「ねずみがいるようですな……」とか言ってブスって槍でやりたい。