日記/桜餅・ごぼう・いちじくのジャム・メロンパン
2月某日/
春が待ちきれなくて桜餅を食べる。うそ。春とか関係ない。いつだって桜餅食べたいと思っている。
桜餅ってなんか見た目からして特別感があっていいですよね。旬というか季節のものを食べるのってうきうきするし。あっ、春関係あったわ。
食べたのは道明寺のほうです。基本こっちのほうが好きです。というか長命寺ほぼ見かけない。京都だし。
桜餅食べてるときだけ生を感じていられるよー。季節ごとに変わるけど。6月は水無月を食べるときだけ生を感じられるし、夏は麩まんじゅうや水ようかん、秋は栗餅、冬はぜんざい、オールシーズンで豆大福を食べてるときだけ生を感じられる。生感じすぎじゃないって思われるかもしれないけど、それ食べてるときはそれ食べてるときだけがって思っちゃうからしかたない。目の前のおいしさに忠誠を誓え。
3月某日/
ごぼうとれんこんのパスタ作って食べた。おいしいよ。ごぼうはささがき、れんこんはさいの目に切って、にんにく塩オイルベースで食べます。ちりめんじゃこも入れるといいよ。気が向いたら大根おろしとしょうゆを足したりします。オイルはオリーブオイルだけどごま油でもいける。赤や黄のパプリカも同じくさいの目に切って足すと彩りがきれいでいいかも。
新ごぼうだと柔らかくてもっといいかもですね。ごぼうといえば味噌漬けもいいよね。しょうゆ漬けもいい。
食材がいっぱいあると、これはこう使おう、こうしてもいいな、とかいろいろ空想できて楽しい。『アイカツ!』104話で新条ひなきさんが「この服着て、あそこに行ったら楽しいだろうなーとか、あんなときは、この服ならがんばれそうとか、これとこれ組み合わせると、新しいなーとか。いろいろ想像すると楽しくて」って服を眺める楽しみを語ってたみたいな感じ。日々の喜び。喜びです。選択肢があるという幸せ。36色とかたくさん種類ある色鉛筆セットいいでしょ、ゴージャスでしょ。
3月某日/
実家から送られてきた(送ってくれた)いちじくのジャムがおいしい。いちじく好きなんよ。そのままのもドライフルーツにしたのもどっちも。じゃあジャムも好きじゃないわけないやん。好きです。
トーストに塗って食べてもおいしいし、ヨーグルトに混ぜてもおいしい。今朝はりんごを半分すりおろし+半分さいの目に切ってヨーグルトに入れ、さらにいちじくのジャムを投入というめちゃ贅沢なことをしてしまいました。おいしい! おいしい!!
ありとあらゆる果物食べ放題の権利ほしいなあ。すべての果物に祝福された存在だ。神に許されている。フルーツ神。
3月某日/
メロンパンの話していいですか。いいですよね。食べ物の話ばっかりですけど。いいじゃん食べ物。おいしい。必要。生きてるから。生きとし生けるものだから。
ひと昔前になんかメロンパンブームだったという記憶がある。焼きたてとか移動販売とかそういう。で、いうてもメロンパン言いたいだけやろぐらいに思ってた時期があったんです。いやおいしいものですけどそんなめちゃおいしいものでもないでしょって。でもコンビニとかじゃなくちゃんとしたパン屋さんでメロンパン(サンライズ)食べたらなんやこれおいしい! おいしい!! ってなって、それ以来メロンパン好き。サクふわ~って感じだったんよ。
「コンビニとかじゃなく」とか言いましたけど、コンビニで売ってるような、中にクリーム入ってるメロンパンも好きです。ファミリーマートのやつがいい。えって思うくらいたっぷり入ってて、なんかいけない汁が脳で出る。多幸感~。甘いの好きだから。白い~ふわふわ~ってなる。
神戸屋の抹茶クリームが入ったやつもおいしかったです。宇治抹茶メロンパン? ベーカリー的な神戸屋じゃなくコンビニとかスーパーとかで流通してるやつ。同じシリーズのあんパンも食べたいなあ。
パンおいしいよね……。しみじみ言っちゃう。おいしい。パン屋さん入って「どれでも好きなだけ食べていいよ」って言われたい。食べ放題。おいしさの洪水だ。喜び~。
なんか今回いつにも増してひどい文章だなあ。終わります。あっ、文をです。なんかもっと大きなやつをじゃない。人生は続く。
日記/踊り出す・なめんなよ鳥類・卵は1個・大好きあんパン
2月某日/
動画配信サイトの無料トライアル的なやつで映画をちょこちょこ見てる。
『マダム・イン・ニューヨーク』がすごくよかったです。インド映画。インドの急速な近代化・国際化にともなう葛藤や民族・言語におけるアイデンティティとか、女性(とりわけ「家庭内の」女性)の扱われ方とか、そういうものへの目線が明るさ爽やかさを失わない形であるからすてき。あと主人公の女優さんがすごい美人。
前述の諸問題(なんかうさんくさい言い方だ。ほんとにわかってんのか)はジュンパ・ラヒリの小説を読んだときにも感じたのでそういう意味でも興味深かった。他国の異邦人としてのインド人とかそういう部分も。
あと音楽がいいですよ。よくインド映画っていきなり踊り出すとか言われるけど、『マダム・イン・ニューヨーク』はわりと違和感ない形で歌と踊りが挿入されていたと思います。がっつり踊り出す映画も好きだけど。
ボリウッドといえば『Bollywood wannabe』というゲームがずっと気になっていて、だいぶ前にSteamのGreenlightを通過したのに一向に(Steamで)リリースされず気を揉んでいる。Greenman Gamingとかで買えはするけど。
2月某日/
節分の福豆が好きで(炒り豆って言うの?)、ほっとくといつまでも食べちゃう。そこらの鳩とかより確実に自分のほうが豆好きです。なめんなよ鳥類。
この豆を茶葉に混ぜて緑茶を入れるとまたおいしい。香りがいい。
小学生くらいのころは節分の夜に鬼は外ーとかやらされたんですけど、翌朝学校に行くときに玄関前に落ちた豆を見て「もったいない……」って思ってました。出番だぞ鳩。
2月某日/
だし巻き卵とかオムレツを作るのわりと楽しいからときどき無性に作りたくなるんだけど、ちゃんと作ろうと思うと卵を少なくとも2個は使うことになる。自分でもよくわからないんだけど1日に食べる卵は1個という自分ルールが脳に 刻まれているので(昔そう教わったのかな)、ちょっとだけ罪悪感。あと早く食材がなくなってしまうという焦燥感。みみっちいぞ。
だし巻き卵はコツを掴んだけど、オムレツはまだきれいに作れない。形が。たぶん卵の数をけちってるのが悪いと思うんだけど(3個くらい使ったほうが作りやすそう)、他にも中華鍋使ってるのとかいろいろ問題はありそう。でも中華鍋好きなんだ。鉄のやつ。長年使ってるから愛着あって。べつに作れないことはない し。
こういうのは結局数をこなすのがいちばんだけど、そう毎日卵2個食べてられない(自分ルール抵触)というのがネックです。しかも一食で食べちゃう。ぜいたく!
2月某日/
いま空前のあんパンブームが来ています。まあ明治初期あたりから全国的なブーム続いてますけど。おいしいじゃん。おいしいじゃんよ。
もっぱら小さいの5個入り100円ていうコンビニのやつばかり食べてるんだけど、でもできればヤマザキの薄皮って書かれたやつがいい。150円くらいする。ちょっとお高いね。たまにセールで100円くらいになってるからそのときに買うんだ。
ローソンとかファミリーマートとかで売ってるやつも実はヤマザキが作ってたりするんだけど、薄皮ってやつのほうがなんかずっしりしてる気がする。皮が薄くてあんこの量が多いような。検証してないですけど。検証して変わらなかったらちょっとかなしい気持ちになる気がするし。
小さいの5個セットの全然食べ飽きないけど、でもいろんなあんパン食べたいな。けしの実や桜の塩漬けもアクセントでいいよね。白あんだってたまには悪くない。あんドーナツもどんと来いですよ。
おいしいねえおいしいねえ。大好きあんパンの歌を歌わなきゃと思ったので終わります。
日記/ガレージをラボに・たい焼き・カニカマ・ダメさ由来の
1月某日/
ようやく『ベイマックス』(『Big Hero 6』)を観に行く。例によってレイトショーだけど、なぜか若いカップルが多かった気がする。でもそんな意識して周りを見たわけじゃないからよくわかんないな。
おもしろかったです。背景のサンフランソウキョウがとにかくよかった。夜のネオンや裏路地の感じ、昼の坂や路面電車。あの家(お店)の前の坂はいかにもサンフランシスコって感じだけど、でも桜並木とかもあって東京っぽくもあった。
あとガレージをラボにして何かを作るというのは本当に見ててわくわくする。あんまり関係ないけどGoldieBlox を思い出した。
なんかネットで話題になってたらしいポリティカルコレクトネスとか日本のアニメ終わったとかそういうやつ(よう知らんけど)はいまいちぴんとこなかった。ひさびさに映画(またはアニメ映画)見てパーってなっちゃって言った、みたいなのだったのかな。震災のあとやたらインテリがひきつけ起こしたみたいに世界が変わるって騒いでたみたいなやつ。あっ、せっかくおもしろい映画見たのにしょうもないこと言ってしまった。
ハニー・レモンはあのかばんとか昔の魔女っ子アニメ的なものを感じてかわいいなあってニコニコしてしまった。あとめちゃ足長い。
散漫な感想だ。
1月某日/
たい焼き食べたい!
とくにこれといったきっかけや理由がないのに不意にたい焼きが食べたくなることありませんか? わたしはあります。ひとりで会話してしまった。いつもだね。
でも食べなかった。
1月某日/
インターネットってやっぱり情報&情報だから、嫌な事件が起きてるときとか(起きてないときがあるのか、というと口ごもってしまうけど)しんどい。目に飛び込んでくるので、単純に疲労する。ただでさえ冬は気持ちが低調になるのに。
カニカマを炒飯に入れたらおいしかった。でもこれはレタスとかと一緒に中華スープやオイスターソースあたりで味付けしたあんかけにして炒飯にかけるほうがいいかも。カニカマって大人になって初めて食べたけどけっこうおいしいですね。
炒飯て好き。それはなぜって、中華鍋でがーっと作ってお皿に盛って鍋を見ると、焦げも何もなく鍋の表面がきれいになってるから。
おひたしとか酢の物とかスープとか添えたかったけど、食材ないしすごくお腹すいてたからがーって作ってばーって食べてしまった。
1月某日/
ミランダ・ジュライ/岸本佐知子訳『いちばんここに似合う人』(2010、新潮社)を再読中。
最近ネット上などでレビューをちらほら見かけて読んだら、孤独とか痛々しいとか、自分の黒歴史を見せられる、高い自意識と現実のみすぼらしさの落差を暴かれるとか、そういうふうに書かれていた。確かにそうなんだけど、でもあれー? という気持ちに。で、再読。
自分はこの短篇集に何か温かみを、そりゃあったかいってわけじゃないけどすっかり冷えきるより前のぬるいお茶くらいの温度は感じていて、だから見せつけられるとか暴かれるという言葉で表されるとほんの少しだけ違和感を覚えてしまう。それはなぜかといったら、たぶん描いてくれたということに意味があると思っているからだ。
この世にはこういう種類の孤独やさみしさ、どうしようもなさ(報われないということではなく自分のダメさ由来のどうしようもなさ)があるんだということ。それにちゃんと気づいてくれていた、黙殺されなかった。見ないふりしないでいてくれた。視界に入ったからってべつに何もしてくれなくていい、寄り添ってくれなくていい。見えたものをどうにかしてほしいとかどんなふうに思ってほしいとかそんな贅沢は言わないし、翌朝には忘れてくれてかまわないけど、でも見えたものは見えたとして認識してほしい。そういう些細な欲望に目を向けてくれた。水をやってくれた。そのことが温かみじゃないか、と思っているからだ。
自分はそっちのほうが先にきたのであれー? という気持ちになった。でも違うものを見てるというわけではなく、読者のスタンスによってどっちが目につくかとかそういう話な気はする。だから自分のあれー? の正体がわかったら、上で挙げたみたいなレビューもむしろあっそう見えもするよねなるほどー、となりました。すっきりした。よかったね。
なんかまた散漫なことばかり書いたなーという感じですがおもしろい本ということは確かです。思う、思います。断言をさせるなよ。この世のありとあらゆることに責任取りたくないぞ。確かだと思います。入ってる短編、基本全部いいけど、「水泳チーム」とか好き。